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ルッジェーロ (架空の人物) : ミニ英和和英辞書
ルッジェーロ (架空の人物)[もの]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [か]
 【名詞】 1. unit of equipment 2. rack
架空 : [かくう]
  1. (adj-na,n,adj-no) aerial 2. overhead 3. fiction 4. fanciful 
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
人物 : [じんぶつ]
 【名詞】 1. character 2. personality 3. person 4. man 5. personage 6. talented man 
: [もの]
 【名詞】 1. thing 2. object 

ルッジェーロ (架空の人物) : ウィキペディア日本語版
ルッジェーロ (架空の人物)[もの]

ルッジェーロ(Ruggero)はイタリア叙事詩、『狂えるオルランド』の登場人物。エステ家の始祖とも言える存在で、オルランドと並び物語の主人公として活躍。未完に終わったマッテーオ・マリーア・ボイアルドの『恋するオルランド』にも登場している。
== 概要 ==
ヘクトールの子孫〔一般に、『イリアス』などはヘクトルの息子・アステュアナクスネオプトレモスにより殺害されたとするのが普通だが、トロイア落城のさいに死亡したのは影武者という設定になっている。なお、イタリアはトロイアの残党・アイネイアスが建国した国とされるため、トロイアの武将・ヘクトルの人気は高い。〕であるレッジョ・ディ・カラブリア(Reggio Calabria)の騎士と、アフリカ王アグラマンテの娘との間に生まれる。母が妊娠中、父は陰謀に巻き込まれ殺されてしまったためルッジェーロと双子の妹・マルフィーザは魔法使いのアトランテに扶養された。なお、マルフィーザは7歳のときに生き別れたため(38歌14節)、成人するまであってはいない。
後に、イスラム軍とシャルルマーニュの戦争のさい、出身を知らずに従軍。キリスト教徒と戦うのだが、そこでシャルルマーニュの姪・ブラダマンテと恋に落ちる。しかし、敵同士であること、養父アトランテの執拗な妨害にあうが、最終的にルッジェーロとブラダマンテは結ばれ、彼らの子孫がエステ家となる。これは、やはりヘクトルの血を受け継ぐクレルモン家のブラダマンテとルッジェーロが結ばれ、ヘクトルの血筋が結びつくことでエステ家ができた、という設定にすることでエステ家を賛美するもの。なお、アトランテが必死でルッジェーロの恋愛を邪魔したのは、ルッジェーロがキリスト教の洗礼を受けた場合、裏切りに合い殺される運命を予知していたためである。
物語中、ルッジェーロは様々な冒険をするのだが、ヒッポグリフに騎乗し、魔法の盾でオルクと呼ばれる海の怪物を退治する物語が有名(第10歌)。これはヒッポグリフをペガサスに、魔法の盾をゴルゴーンの首に置き換えるとギリシア神話ペルセウスの冒険とほとんど重なる。ただ、オチは強烈で、せっかく助けた姫がルッジェーロの所持していた魔法の指輪を盗んで逃走するという一種のパロディになっている。なお、オルクの皮が厚すぎて刃物を通さなかったため、ルッジェーロ自身はオルクを殺すことはできていない〔退治されなかったオルクは、第11歌において通りすがったオルランドが殺害している。〕。
物語はルッジェーロがブルガリアの王となり、ブラダマンテの結婚で幕が下りる。だが、その7年後、マガンツァ家のピナベル〔『ローランの歌』にも登場する悪役。『狂えるオルランド』では彼の死因が異なる。〕、ベルトラルージの殺したという濡れ衣を着せられ、暗殺されてしまう運命にあるが、その仇はブラダマンテ・マルフィーザにより討たれると予言されている(第41歌60節~67節)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ルッジェーロ (架空の人物)」の詳細全文を読む




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